芳田司「この大会でほぼ決まる」五輪へ日本一誓う

大会で健闘を誓う左から阿部一二三、橋本壮市、近藤亜実、芳田司、素根輝(撮影・梅根麻紀)

柔道女子57キロ級世界女王の芳田司(22=コマツ)が5日、東京オリンピック(五輪)に向けて3年ぶりの「日本一」奪還を誓った。

芳田はこの日、全日本選抜体重別(6、7日・福岡国際センター)の前日会見に出席。「ここで優勝するのとしないのでは、まったく違う」と、優勝だけを目指して言った。

芳田にとって、決していい思い出ではない大会。16年は初優勝したが、リオデジャネイロ五輪出場はかなわなかった。17、18年は連続3位ながら、世界選手権代表に選ばれた。「国内の争いは厳しい。海外とは違うプレッシャーがある」。過去2回の世界選手権はすっきりと臨めなかった。その経験があるからこそ「日本で1番の人が、海外で戦うべき」と話した。

「東京(五輪代表)の選考は、ある程度絞られている。この大会で、ほとんど決まる」と、今大会の重要性を口にした。「東京で優勝するのが目標。そのために、ここで優勝しないといけない」とも言った。この階級の代表争いで他をリードしているのは間違いないが、だからこそ「日本一」の座にこだわった。