覇者桃田賢斗「まぐれじゃないと証明」ジャパンOP

バドミントンワールドツアーのダイハツヨネックスジャパンオープン(7月23日開幕、東京・武蔵の森スポーツプラザ)の記者発表会が東京・岸体育館で行われた。

昨年の大会で全試合ストレート勝ちで優勝した男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)は「去年は勢いで5試合勝った。今年は世界1位で迎えるので厳しい戦いになる。狙って優勝することで(去年)まぐれじゃなかったことを証明したい」と連覇を狙う。

今大会は世界バドミントン連盟トーナメントカテゴリーのグレード2に該当し、ワールドツアーファイナルズ、スーパー1000に次ぐ、スーパー750の大会で、世界のトップ32が集結する重要な試合。20年東京オリンピック(五輪)と同会場で行われ、開催も昨年の9月から7月に変更、今年の戦いが本番に大きく影響する。桃田は「昨年試合したときは天井が高く、シャトルのスピードは少し遅く感じたが、風もなくいい感触で試合ができた。夏の暑さは小さい頃から経験しているし、フィジカル面では自信があるので問題ない」と力強く語った。

昨年の世界選手権、今年の全英オープンと大きな大会を制し、世界1位としてここまで安定した戦いを続けている。今月末からいよいよ東京五輪出場権をかけた1年間の戦いが始まる。初戦は5月の国・地域別対抗戦、スディルマン杯(19日開幕、中国)。桃田は「まだ(五輪出場権争いを)経験したことないのであまり意識はしていない。悪いときに自分のことで精いっぱいになってしまうので、周りの人のことを考えて感謝しながら戦いたい」と語った。「いいことが起こるんじゃないか」と昨年からずっと続けているトイレのスリッパ並べ。1年後桃田にとって五輪出場という最高のニュースがきっとやってくる。【松熊洋介】