伊藤美誠、孫穎莎に敗れ対中国24年ぶり勝利ならず

シングルス3回戦で孫穎莎のボールに食らいつく伊藤美誠(撮影・三須一紀)

<卓球:世界選手権>◇個人戦第4日◇24日◇ブダペスト◇男女シングルス3回戦ほか

【ブダペスト=三須一紀】伊藤美誠(18=スターツ)は、中国若手のホープ孫穎莎(18)に1-4で敗れた。同大会の女子シングルスでは24年ぶりとなる対中国勝利を目指したが、壁は厚かった。

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圧倒された。ともに卓球台の近くに張り付き、激しい打ち合いを繰り広げたが、孫が1歩も2歩も上回った。右利き同士の対戦。孫のフォア強打を伊藤のバック側に打ち抜かれ、何度もノータッチで得点を許した。0-3とされた後、1ゲームを取り返したが、最終ゲームは2点しか取れなかった。

昨年3月のドイツオープンで3-4と敗れていた孫について「すごくパワーがある。結構打ってくる、ガンガンタイプ。1年ぶりなので、やりながら、1ゲーム目から相手を分かるようにしたい」と話していたが、想像を超えた。

ダブルス、混合ダブルスと合わせ3種目に出場し、前日までの2日間で6試合をこなし、疲労はあった。目標に掲げた世界3冠は、次回以降に持ち越しとなった。