<卓球:世界選手権>◇27日◇女子ダブルス準決勝ほか
【ブダペスト=三須一紀】女子ダブルス準決勝は日本人ペア対決となり、カットマンペアの佐藤瞳(21=ミキハウス)橋本帆乃香(20=同)組が2-4で、伊藤美誠(18=スターツ)早田ひな(18=日本生命)組に敗れた。
佐藤が「これまで3度対戦し、1ゲームも取れていなかった」と話す格上を苦しめた。第3ゲーム、デュース戦を粘りに粘って16-14でもぎ取る。しかし、第4ゲーム、一時、2-10と大量リードされて落とすと、そのまま3ゲーム連続で奪われ、終戦した。
佐藤は「勝てるチャンスがあった試合。すごく悔しい」。橋本も「今までで一番惜しい試合だった。でも勝ちきる力が足りなかった」と肩を落とした。
カットマンは相手の出方に対応するため、試合前から、みまひなペアの攻撃パターンを予想して、いくつもの対応パターンを用意していた。それでも「4ゲーム目、相手のピッチが速くなって対応できず、自分たちのミスが増えてしまった」と橋本。さらに「私たちより相手の方が挑戦者のように見えた」とメンタル面でも反省した。
カットマン受難の時代。00年、球が直系38ミリから40ミリに大きくなり、15年ごろには材質がセルロイドからプラスチックに変わり、ボールに回転がかけづらくなったことで変化が効きづらくなった。
不利と言われてもカット戦型を続ける理由を佐藤は「小さい頃からカットマンなので意地じゃないけど、勝てないって言われるからこそ勝ってぎゃふんと言わせてやりたい」と話していた。橋本も「(私たちの)動画を見てカットできるという勇気を与えたい」と言った。そして世界選手権で銅メダルを獲得。自分たちの色を貫き努力した先につかんだ栄光だった。