JOCは新理事会を前倒し 新理事決定直後に開催

JOC竹田恒和会長(2019年1月15日撮影)

日本オリンピック委員会(JOC)は6日、都内で理事会を開き、7月4日に予定していた役員改選後の新理事会を、今月27日に前倒しすることを決めた。評議員会で新理事を決めた直後に行う。20年東京五輪を1年後に控え、少しでも空白をつくらないことが理由。就任確実な山下泰裕新会長(62)が同日誕生する。

山下新体制の専務理事には福井烈(つよし)現選手強化副本部長(61=日本テニス協会専務理事)、選手強化本部長には尾懸貢氏(59=日本陸上連盟専務理事)の就任が確実な情勢。

この日、新理事候補者が公表された。競技団体からは新たに山崎浩子氏(59=日本体操協会常務理事)、学識経験者からは渡辺守成氏(60=国際オリンピック委員会委員)、岡村和美氏(61=消費者庁長官)、籾井圭子氏(47=文部科学省・文部科学広報官)、友添秀則氏(62=早大理事)らが入った。

退任する竹田恒和会長(71)は名誉会長職について「今はその時期ではない」と現時点での就任を固辞した。竹田氏は20年東京五輪招致の贈賄容疑でフランス司法当局から捜査を受けており、起訴される可能性もはらんでいる。平岡英介専務理事は「フランスの(捜査の)結論が出てから。来年の東京大会は名誉会長で」と退任後、時を置いても就任は可能との見方を示した。