錦織圭超え!望月慎太郎が全仏OPジュニア4強入り

強烈なリターンを放つ望月慎太郎(撮影・山崎安昭)

<テニス:全仏オープン>◇4日◇パリ◇ジュニア男子シングルス準々決勝

【パリ=吉松忠弘】ジュニアの男子シングルスで、4大大会ジュニア初出場の望月慎太郎(16=Team YUKA)が大会の日本男子史上初の4強入りを果たした。

これまでの最高は06年に錦織圭の8強だった。女子シングルス準々決勝ではノーシードで17歳のアマンダ・アニシモバ(米国)が昨年覇者で第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を破り、4大大会で初めて準決勝に進出した。

4日前に16歳になったばかりの望月が、大きなステップを踏み出した。「1回戦を勝つことが目標だった。信じられない」。日本テニス協会の盛田正明名誉顧問が設立した基金で、12歳でIMGアカデミーに留学。錦織と同じ道を歩んできた。同所では錦織と一緒に練習することもあり、口調は穏やかだが「バックのクロスは負けていない」と強気だ。1回戦で最終セット2-5から大逆転して波に乗った。「20歳で錦織さんの歴史を抜きたい」という16歳は、まずは今大会のジュニアで錦織超え。4大大会ジュニア・シングルス日本男子初の優勝に残り2勝だ。