黒後愛「輝ける1年に」誕生日前日に祝砲最多21点

<バレーボール女子ネーションズリーグ・1次リーグ東京大会(最終日):日本3-0タイ>◇13日◇東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ

世界ランク6位の日本は同14位のタイを3-0で下し、通算成績を7勝5敗とした。黒後愛(21=東レ)が両チーム最多の21点をマークした。7月に中国で行われる決勝ラウンドには16チーム中、開催国・中国を除く上位5チームが出場するが、日本は6位に浮上。18日から韓国でポーランド、韓国、ドミニカ共和国と対戦する。

トスを呼んだ。第2セット、18-22のビハインドから6連続得点。黒後がレフトからチームを鼓舞する強打をたたきつけた。「アジア大会でストレート負けしていたので絶対ストレートで勝ちたかった」。第1、2セットは逆転だったが、その後も強打がさえわたって第3セットは圧倒した。

6日のオランダ戦以来3試合ぶり5度目の先発。昨年、世界に羽ばたいた新エースは故障もあってベンチを温める時間が長かった。東京大会も2試合は途中出場。しかし21回目の誕生日前日に21得点と自ら祝砲を打ち上げた。「緊張しましたが、あの場面は自分でトスを呼んだんです。20歳より濃い、輝ける1年にしたいです」。決勝ラウンド進出へ若きエースが復活した。