日本ユニシスV、NTT東日本桃田賢斗を出場させず

全日本実業団選手権で優勝を決め、コート上に倒れ込んで喜ぶ日本ユニシスの選手たち(撮影・松熊洋介)

<バドミントン:全日本実業団選手権>◇最終日◇16日◇埼玉・深谷市総合体育館◇男女決勝

男子は日本ユニシス(東京)がNTT東日本(東京)を3-0のストレートで下し、17年以来2年ぶりの優勝を飾った。第3試合の第2ゲーム終盤でシングルスの渡辺航貴が逆転勝利で優勝を決めると、ベンチから一斉に選手が飛び出し、コート上に倒れ込んで喜び合った。渡辺航は「今大会は優勝したかった。2-0で先輩たちが回してくれたので強い気持ちでいったのが良かった」と喜びを語った。

第1試合では、男子ダブルス世界ランキング5位の遠藤大由、渡辺勇大組が2-0で勝利し、流れを作った。前日の準決勝からコートの位置が変わり、シャトルの飛距離や見え方も違ったという遠藤は「シャトルが飛ぶようになって相手の攻撃スピードも上がったので取りにくかったが、うまく対応できた」と語った。渡辺勇も「デフェンスに意識を置いた。ピンチの時は遠藤さんに預けながらしっかりと勝ちきったのは良かった」。

第2試合の金子祐樹、井上拓斗組は前日の準々決勝、準決勝と連敗だった。井上が「ラストチャンスだと思って挑んだ」という決勝ではしっかりと2-0のストレートでつないだ。第3試合の渡辺航もストレートで勝利し、1ゲームも与えずに優勝した。

応援も強さの理由の1つだ。会場で多くの試合が行われている中、得点が決まったときは、ベンチからの声援が会場に響き渡る。渡辺勇は「コートに入っていない人たちもしっかり応援する。第2ゲーム終盤は劣勢だったけど応援もあって勝つことができた」と声をからしながら語った。

第4試合に出場予定だったNTT東日本のエース桃田賢斗を投入させることなくストレートで勝利。最近10年で7回決勝に進み、4回優勝。日本ユニシスの黄金時代が近づいて来ている。