グリズリーズ渡辺雄太が凱旋帰国「2年目で自信」

サマーリーグを終え、米国から帰国したグリズリーズ渡辺雄太は成田空港で取材に応じる(撮影・松熊洋介)

好調を維持したままW杯で日本代表を引っ張る。NBAサマーリーグで、出場4試合連続で2ケタ得点を挙げるなどチームの優勝に貢献したグリズリーズの渡辺雄太(24)が17日、成田空港に帰国した。

渡辺は「このレベルでは十分にやっていけると感じた。昨年も経験していて今年はしっかり試合に出て活躍しなければいけない立場だった。2年目のプレッシャーよりもやれるという自信の方があったので、結果を残せて良かった」と納得の表情で語った。

20得点を挙げた初戦のジャズ戦で左ふくらはぎを痛めたこともあり、後半戦は大事をとって欠場。「優勝のコートに立ちたかった」と悔やんだ渡辺だが、チームから「W杯(8月31日開幕、中国)という大事な大会が控えているから無理する必要はない」と結果を評価された上で、代表活動への配慮をしてもらった。けがの程度は軽傷で、8月に予定している日本代表合宿合流に向け「時間はあるのでしっかり治してトレーニングを積んで臨みたい」と話した。

同リーグでは渡辺に加え、八村、馬場、比江島と初めて日本人4人が出場。期間中にみんなで食事をしたという渡辺は「W杯で4人で同じコートに立てたらうれしい」と話し、さらには「モチベーションが上がっている。日本代表を引っ張っていきたい」と気合十分だ。W杯1次リーグでは強豪・米国と対戦。渡辺は「世界一のチームだからといって負けるつもりはない。正面からぶつかっていく」と意気込んだ。サマーリーグで経験を積んだ4人がそろい、最強の「ドリームチーム」が結成される日が近づいている。【松熊洋介】