スケボ平野歩夢、東京五輪出場へ代表枠圏内入った

<スケートボード:国際オープン>◇19日◇中国・南京◇パーク男女準決勝、決勝

冬夏オリンピック(五輪)出場を目指す平野歩夢(20)が、東京五輪出場に向けて足がかりをつかんだ。平野は前日の準々決勝で65・17点を出し、11位で男子日本勢唯一の準決勝進出を果たした。

五輪予選対象大会第1戦の「デュー・ツアー」は準々決勝敗退だったが、第2戦では上位24人に入った。

決勝進出(24人中8位まで)を目指した準決勝は難度を上げたトリックに挑んだが、いずれも失敗。1本目の49・65点が最高で、23位に終わった。それでも、課題だったレールを使ったトリックを積極的に取り入れるなど進化をみせた。

東京五輪の代表枠は20人だが、1カ国最大3人。米国とブラジルの4人目以降を除けば、順位は17位と代表圏内に入ってきた。

南京は平野にとって「五輪スケートボード」の原点でもある。国際オリンピック委員会が将来の実施を目指して公開競技として行った14年南京ユース五輪。平野はバーチカルという種目のデモ選手として、南京市民に華麗なエアトリックを披露している。ソチ五輪のスノーボードで銀メダルを獲得した半年後だった。

「スノーボードとスケートボードは別物。簡単な挑戦ではない」と繰り返してきた。この日の決勝進出ラインは72点台と、まだ差が大きいのも事実。それでも「無謀」とも言われた東京五輪が少しずつ見えてきている。次に五輪予選対象となるのは9月の世界選手権(サンパウロ)。ポイントをためていくことが、東京五輪への道となる。