雨に翻弄されたF1第11戦ドイツGP決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝し、ホンダはオーストリアGPに続いてこの3戦で2勝目と好調ぶりを印象づけた。
「ものすごく集中力の要求されるレースだったし、ミスが許されない状況だった。レース後の今だからあの360度ターンは観客のみんなのためだよと言えるけど、あの時はミディアムタイヤで本当にものすごくグリップが低くてかなりトリッキーだったからね。とにかく今日は僕とチームの間での情報のやりとりがものすごく重要で、正しい決断を下したからこそこの勝利を掴むことができたんだと思う。良い勝利だったと思うよ」(フェルスタッペン)
難しいウエットコンディションで安定感を見せたレッドブルの車体性能と、フェルスタッペンのドライビングテクニック、タイヤ交換のタイミングを完璧に捕らえたチーム戦略による勝利だったが、パワーユニットも今季初のウエット走行にもかかわらずセッティングは完調だったとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは振り返った。「今日はドライバビリティなどに関する不満やパワーダウンといった話もありませんでしたし、スムーズに戦えました。ぶっつけ本番のウエットコンディションでしたが、エネルギーマネジメントもエンジニアたちの中で議論をして雨用にセットアップしていたのが上手くいきました。ですからドライバビリティが悪くて足を引っ張ったということはありませんし、ドライバビリティが良いというのも(ウエットで好走を見せた)要素のひとつとしてあると思います」
オーストリアGPでは暑さでメルセデスAMGがパワーダウンを喫する中、タイヤ戦略を上手くまとめ上げ、パワーユニットも出力を絞り出して対抗したことが優勝に繋がった。しかし今回のドイツGPでは真逆の状況下での勝利であり、車体パッケージとしてのトータル性能とチーム総合力が上がっていることを改めて印象づけた。
「この前の勝利と今日の勝利では内容的にもいろいろ違いますし、今日はチームとドライバーの力で良い結果が出たと思います。前回とはまた違った意味での勝利だと思います。しかしまだこの先シーズンは半分残っていますし、予選の戦闘力などまだまだ高めなければいけない部分もあると思っていますから、夏休み前最後のハンガリーに向けてしっかりとやっていきたいと思います」(米家峰起通信員)