八村塁ドラフト後初の日本でプレー 豪快ダンク連発

ダンクを決める八村(撮影・大野祥一)

31日に開幕するバスケットボール・ワールドカップ(W杯)(中国)に向けて2日、男子日本代表合宿が名古屋市内で公開され、NBAのウィザーズ八村塁(21)がドラフト指名後初めて日本でプレーする姿を披露した。

先月31日から代表の練習に合流した八村は「ずっと練習できていなかったので、コートに戻ることがうれしい」と話した。5対5の実戦形式の練習では鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように豪快なダンクを連発し、笑顔を見せるなど順調な調整ぶりをアピールした。

昨年NBAデビューした渡辺雄太(グリズリーズ)と日本国籍取得し、昨年から代表に合流したファジーカス・ニック(川崎)との「ビッグスリー」の初共演に多くの報道陣が集まった。八村は「今までの日本にないラインアップ。世界の強豪と比べてもこういう3人(が一緒にプレーするの)は少ないと思う」と話した。渡辺雄が練習途中に右足首を負傷したため、3人一緒のプレーはお預けとなったが、得意のミドルレンジからのシュートだけでなく、米国で培った激しいディフェンスでスペースを作るなど、攻撃でも守備でも常に中心選手として存在感を見せた。

負傷した渡辺雄には声を掛け、談笑するなど気遣いも見せた。「バスケットで足首のけがは多いので仕方ない。早く戻ってきてほしい」とエールを送った。また昨年のW杯アジア2次予選以来の再会となったファジーカスからは「チームの中心になるから、相手がどういう風に対応してくるかを考え、チームのためにプレーするように」と助言を受けた。ラマス監督も「3人が問題なく連携を取ってうまくやっている」と期待通りの動きに満足の表情を見せた。

同じ富山・奥田中出身の2つ先輩で「バスケットを始めたときからあこがれ」だという馬場とのコンビも息がピッタリ。コート外でもじゃれ合うなど幼いころからの仲の良さが伺えた。馬場も「年齢は下でもバスケットの道を広げてくれたのは間違いなく塁。今の自分の頑張っている姿は塁あってのことだと思っている」一目置いた上で「塁が入って来て、やりやすい環境を作ってくれる。『立山コンビ』ですかね」と笑顔で語った。

八村の加入で日本代表のギアが一段上がった。主役がそろい、戦闘態勢が整った「アカツキファイブ」の中心にいる八村は1カ月後のW杯までチームをけん引していく。【松熊洋介】