セーリング風吹いた 吉田、吉岡組五輪内定へ好発進

陸に艇を上げる吉岡(左)と吉田

<セーリング:470級世界選手権>◇5日◇神奈川・江の島ヨットハーバー沖

20年東京オリンピック(五輪)セーリング競技の会場である江の島ヨットハーバー沖で、470級の世界選手権第2日が行われ、昨年、女子の金メダル、吉田愛(38)、吉岡美帆(27=ともにベネッセ)組が、総合2位と好発進した。

吉田、吉岡組は、第1レースで出遅れ、終盤、追い上げたものの10位でフィニッシュ。「決していい成績ではなかったが、追い上げることができた」(吉田)と、続く第2レースに手応えを感じていた。

その第2レースは、課題としていたスタートが決まり、序盤からポーランドと首位争い。惜しくもトップはポーランドに譲ったが、2位でゴール。「風の強弱がある難しいコンディションだった」(吉田)が、第1レースからしっかり修正でき、表彰台圏内の総合2位で最初の2レースを終えた。

男子は、昨年のW杯江の島大会で優勝した岡田奎樹(23)、外薗潤平(28)組が総合3位につけた。

日本セーリング連盟オリンピック強化委員会の中村健次強化統括責任者は、「日本チームとしては非常にハッピーな滑り出し」と満足そう。翌日6日の予報は、日本チームの得意な中風だけに「少なくともこの順位を維持し、これ以上ものぞめる」と手応えを感じていた。

この日は男女ともに2レースで終了。最終日の9日に予定されている最後のメダルレースを終わって、日本男女ともに、今大会で表彰台に乗り、日本ペア最上位となると、東京五輪代表に内定する。