オープンウオーターのテスト大会 水温などチェック

お台場海浜公園で行われたOWSの東京五輪テスト大会。レインボーブリッジをバックにコースに向かう選手たち(撮影・益田一弘)

オープンウオータースイミング(OWS)の東京オリンピック(五輪)テスト大会が11日、本番会場のお台場海浜公園で行われた。男子22人は午前7時、女子12人は午前7時2分に5キロのコースでスタート。約1時間の競技で、コース、水質、水温計測機器などがチェックされた。

この日は午前5時で水温が29・9度だった。国際水連(FINA)はルールとして水温31度を競技開催のボーダーラインとしている。当初の予定では女子が午前7時、男子が午前10時スタートだったが、前日10日の夕方にFINAの要望もあって、男子は3時間の前倒しとなった。

この日、テスト大会を視察したFINAのマルクレスク事務総長は、男子の前倒しについて「シンプルに水温だ」と説明。午前10時には水温が上昇する可能性があることを憂慮した形。その上で男女ともに午前7時開始の東京五輪本番について「組織委員会と一緒に活動したい。水質、水温に対応したい。何時に競技を実施するか。午前5時、5時30分、6時、6時30分と変更の可能性がある。私たちが気にするのは選手の健康。その上で判断したい」と発言した。組織委の森泰夫スポーツ局次長は「(競技開始)時間の話がひとつある。今後FINAも含めて、さまざまな検討を重ねる。今回の結果も受けてここから検証する」とした。