バドミントン西本拳太2回戦進出 桃田との対戦熱望

西本拳太(2019年7月23日撮影)

<バドミントン:世界選手権>◇第1日◇19日◇スイス・バーゼル◇男子シングルス1回戦

【バーゼル(スイス)19日=松熊洋介】男子シングルス世界ランキング8位の西本拳太(24=トナミ運輸)が21-11、21-14の2-0でフィンランドの選手に勝利し、2回戦に進出した。

普段は明るい西本だが、大きな大会の初戦とあって硬い表情で会場入り。それでも序盤からスマッシュ、レシーブと得意のスピードのあるラリーで流れを渡さずストレートで勝利。試合後西本は「試合前は緊張したけど序盤からいいリズムで入れた。強い相手を攻撃を何とかしのぐことができた」とホッとした表情を見せた。

昨年は初出場ながら16強に進んだ。昨年以上を目指す西本は「まず明日(20日)に勝って16強に進出して、何としてでも超えたい」と力強く語った。普段遠征で同じ部屋の桃田と、同じチームで一緒に練習している常山と東京オリンピック(五輪)出場2枠をかけて争っている。

ライバルであり、仲間との競い合いに「今回もそうだが、争いすぎるあまり、16強に入れなかったらダメ。自分のペースでやることが五輪につながると思う。いい意味で意識し合っていけたら」と胸の内を明かした。

やはり目標となるのは世界1位の桃田。勝ち上がれば準々決勝で桃田と対戦する可能性がある。

「ぜひやりたいですね。桃田選手は勝ち上がると思うので、目標を見失うことなくやっていきたい」

ライバルであり、仲間であり、誕生日が1日違いの同級生である桃田と対戦するまで負けるわけにはいかない。