バド渡辺、東野組 日本勢初のメダル獲得へあと1勝

バドミントン世界選手権混合ダブルス3回戦 第2ゲームスマッシュを打つ渡辺勇大(後方)。前方は東野有紗(撮影・松熊洋介)

<バドミントン:世界選手権>◇第4日◇22日◇スイス・バーゼル

【バーゼル=松熊洋介】混合ダブルスで世界ランキング3位の渡辺勇大(22)東野有紗(23=日本ユニシス)組が、同13位の英国ペアに2-0と快勝し、8強進出を決めた。

序盤からスピードで相手を圧倒し、渡辺のスマッシュがさえた。同種目で日本勢初となるメダルまであと1勝。23日に準々決勝でマレーシアのペアと対戦する。

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サウスポーの渡辺がスーパーショットを連発し、会場を沸かせた。第1ゲーム中盤、身長183センチの男性選手の強打を連続でレシーブしてしのいだあと、甘い返球に対し滞空時間の長いジャンプから鋭いスマッシュを打ち込んだ。昨年敗退した3回戦を突破して8強入り。17年大会3位と実績のあるアドコック夫妻を37分で退けた。渡辺は「スペースは見えていたので、ストレスのない攻撃を仕掛けられた」と振り返った。前衛でネットプレーが光った東野も「(渡辺が)後ろでカバーしてくれたので動きやすかった」と笑顔で話した。

12年に富岡高(福島)の先輩である東野が、渡辺を誘ってペアを組み始めた。昨年の全英オープンで同種目を日本勢初制覇。世界ランキング3位につけたが、渡辺は「まだそのレベルに見合ってない」と謙遜する。勝てば3位以上が決まる準々決勝は第5シードのマレーシアのペアとぶつかる。日本勢初のメダルがかかるが、渡辺は「4強はうれしいが、自分たちは優勝を目指している」と、言い切った。