園田・嘉村と保木・小林組が準々決勝対戦 銅以上に

園田啓悟(右)と嘉村健士

<バドミントン‥世界選手権>◇第4日◇22日◇男子ダブルス3回戦ほか

【バーゼル(スイス)=松熊洋介】世界ランキング4位の園田啓悟(29)嘉村健士(29=トナミ運輸)組が、何済霆、譚強(中国)組に21-23、21-14、21-12の逆転で8強に進出。さらに同13位の保木卓朗(24)小林優吾(24=トナミ運輸)も同6位の韓呈■、周昊東(中国)組に21-18、21-16で勝利し、それぞれ8強に進出した。23日の準々決勝ではこの2組が対戦し、日本人ペアの銅メダル以上が確定。同じトナミ運輸の先輩後輩がメダルをかけて激突する。

ソノカムペアは、第1ゲームはリードしながらも終盤に追い付かれジュースの末、逆転で失った。嘉村は「しっかり勝ちきれなかったところは反省だが、今までだったら0-2で負けていた。もう1度自分たちらしいプレーができたので復調の兆しが見えたと思う」と力強く語った。

連続失点しても崩れなかった。嘉村が後ろでプレーさせられる展開が続いたが「前で決めたい気持ちもあったが、ちょっと浮いても無理せずにコースを突いて(園田)啓悟に打たせるようにした」と勝ち急がずしっかり我慢した。初戦で多かったアウトのミスも減らし、しっかりと修正し、勝利に結び付けた。

初戦をわずか24分で勝利した保木、小林組はこの日も好調。格上の中国ペアに真っ向から挑み、第1ゲームを逆転で奪うと、そのまま第2ゲームもあっさり勝利した。保木は「サーブ後のリターンの処理を修正できたのが大きかった」と話せば、小林も「格上の選手相手に引かず、強気に自分たちのプレーを出せた」と振り返った。

勢いだけではない。インドネシア・オープンでは4強入りし、上昇のきっかけをつかんだ。富山合宿では小林のレシーブ力がアップ。さらに「代表コーチからサーブ回りのことを教わってプレーが安定してきた。続けていけばコンスタントに勝てる自信が出てきた」と技術面で成長を感じている。

23日はいよいよメダルをかけて両ペアが対決。7月のインドネシア・オープンでは保木、小林組が勝利。園田、嘉村組も「いいプレーをしていた」と成長を認めている。保木は「メダルを狙っている。前衛で嘉村さんと対してどれだけ攻撃の形を作れるかがカギ」。小林も「前回はずっと負けていた中で勝っただけで実感もない。2回連続で勝ってこそ実力が付いたことを証明できる」と熱く語った。本来の形を取り戻してきた先輩ソノカムか、勢いに乗っている後輩ホキコバか。メダルをかけた日本人対決から目が離せない。

※■はリッシンベンに山その下に豆