奈良岡本領 バドミントン少年男子で青森に国体切符

少年男子の宮城戦ダブルスでスマッシュを決める青森の奈良岡(右)と武藤ペア

<バドミントン:国体東北ブロック大会兼東北総合体育大会>◇23日◇福島・宝来屋郡山総合体育館◇少年男子団体戦ほか

国体出場4枠をかけた少年男子は、浪岡3年生トリオの青森が2-1で宮城(聖ウルスラ学院英知)を振り切り、3年連続出場を決めた。

全国高校総体シングルス優勝の奈良岡功大が単複で活躍。ともにストレート勝ちで勝利に導いた。

U-19日本代表の奈良岡が実力を示した。全国高校総体同様に、武藤映樹とコンビを組んだダブルスは、これまでの前衛から状況に応じて後衛と入れ替わる「クルクル攻撃」で相手ペアをほんろうした。全国高校総体の団体決勝で敗れた相手に雪辱。奈良岡は練習なしで「今日は回ってやろうぜ」と武藤に持ちかけ、「通用することが分かった。もっと早くやれば良かった」と苦笑いした。第1シングルスを失い、1-1に並ばれた後は第2シングルスに登場。第1ゲームは15点差、第2ゲームは8点差で1度もリードを許さず快勝した。

プレースタイルは「相手が嫌がるプレーをして甘い球が来たら強打する」とシンプル。これまで数々の国際大会で優勝を経験しており、追われる立場にも「プレッシャーは感じています。そのために練習しています」と考え方もシンプルだ。昨年の国体は世界ジュニアと重なり欠場した。今年も国体前に国際大会を控えるが、「どちらも大事。青森県にお世話になっている。勝って恩返ししたい」と地元貢献を誓った。【佐々木雄高】