奥原希望は宿敵に敗れ銀 23センチの壁を破れず

銀メダルとなった奥原(ロイター)

<バドミントン:世界選手権>◇最終日◇25日◇女子シングルス決勝

【バーゼル(スイス)=松熊洋介】女子シングルス決勝で、世界ランキング4位奥原希望(24=太陽ホールディングス)は、宿敵に敗れて銀メダルだった。同5位プサルラ(インド)と対戦した。17年世界選手権決勝では2-1で倒した相手。2年前の同じ顔合わせとなった決勝だったが、7-21、7-21で敗れた。

1ゲーム目は1-0から8連続失点。アウトやネットなどミスが続いて、相手に主導権を握られた。高い打点から鋭くシャトルを打ち込む相手に活路を見いだせない。2-8からも8連続失点して大きなリードを奪われた。早いテンポでシャトルを打ち込む相手に対して防戦一方。このゲームは7-21で失った。

過去の対戦成績は、奥原の7勝8敗とほぼ互角。身長156センチの奥原に対して、相手は身長179センチで長い手足が特長。攻撃的な相手に対して、奥原は得意の長いラリーに持ち込んで持久戦に引きずり込むことができるかが、かぎだった。17年世界選手権は1時間50分にわたる死闘の末に勝っている。

2ゲーム目も、相手の勢いをとめられずに攻勢を許した。相手の厳しい攻めに対応できずに再び7-21。相手の勝ちパターンにはまってしまって、わずか38分で敗れた。