レスリング乙黒拓斗、アウトドア派で東京五輪切符だ

乙黒はロンドン五輪金メダリストの米満コーチとスパーリングを敢行(撮影・阿部健吾)

レスリングの男子フリースタイル65キロ級世界王者の乙黒拓斗(20=山梨学院大)が「アウトドア派」で東京行き切符をつかむ。

世界選手権(9月、カザフスタン)に向けた男子フリースタイル代表が26日に都内で公開。「自然でゆっくりするようにしてます。心にいいのかな」と最近のオフの過ごし方を明かした。

従来は「引きこもり」だった。練習漬けの日々の貴重な休日は自室にこもり、「ゲームや動画を見たり…」。それが7月以降は様変わりした。きっかけは知人のインスタグラムで楽しそうなBBQの投稿を見たこと。「みんな笑ってますよね」とあこがれ、すぐに計画を立てた。友人などと川沿いに出掛け、「引きこもっていたら疲れは取れないことに気付いた。オンとオフをうまくできるようになった」と競技への好影響を感じている。「今度は紅茶を持っていきたい」と楽しみにする。

昨年大会では日本男子史上最年少となる19歳で世界王者となった。2連覇を狙う今年は、メダル獲得で東京オリンピック(五輪)代表に内定する。追われる立場になるが、「特に意識はしていない。し過ぎると自分のレスリングを見失う」と泰然と述べた。