サーフィン日本が混合リレー「アロハカップ」で4位

アロハカップ決勝で海に走る松田詩野(手前)(撮影・井上学)

<サーフィン:ワールドゲームズ>第5日◇11日◇宮崎・木崎浜海岸◇アロハカップほか

日本が混合リレーの「アロハカップ」で4位に入った。男女各2人ずつが順に競技して合計点を競うレースは、国際サーフィン連盟(ISA)主催大会の恒例イベント。準決勝を2位で通過した日本は、松田詩野(17)大原洋人(21)脇田紗良(16)五十嵐カノア(21)の布陣で初優勝を目指したが、波にも恵まれずに28・10で4チーム中最下位に終わった。優勝は38・19のオーストラリア、南アフリカ、米国と続いた。

レースには世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)選手も出場。日本は序盤から点が伸びず、追う展開となった。アンカーのカノアは9点台を狙うために沖まで出たが、波に恵まれずに時間切れ。「金メダルを狙ってダメだったので、仕方ない」と、ゴールせずに5点減点された場面を振り返って言った。

昨年は史上初めて表彰台に上がる2位になったものの、男子CT選手は五十嵐だけ。今季はCT上位選手がずらりと並び、決勝でもカノアとサーフィン界の王様ケリー・スレーター(米国)が並んで競技をした。

この日は1人最大2本乗り、45分間で4人がリレーをするルール。昨年は同3本で1時間だったが、競技開始直前に波の状態などから決まった。対応力が求められるのも、サーフィンならでは。日本チームの宗像チームマネジャーは「強い国がそろう中で4位は仕方ない。いい波もこなかったから」と話した。

ISAの大会では4位にもメダル(カッパー=銅)が与えられる。宗像マネジャーは「2年連続でメダルを獲得できたのは、選手の自信にもなる」。大会レベルが急激に上がる中、日本勢は健闘した。大原も「CT選手を意識しないでできた。ケリー? ああいるなという感じ」と話した。

以前はCT選手らトッププロがいないISA大会でも出場さえできなかったアロハカップで4位。来年の東京五輪に向けて、日本サーフィンは確実に前進している。