瀬戸大也出国 東京五輪「集大成だと思って」決意も

米国での高地合宿を前に、羽田空港で取材に応じる競泳の瀬戸(撮影・奥岡幹浩)

競泳男子の瀬戸大也(25=ANA)が1日、米アリゾナ州フラッグスタッフでの高地合宿に出発した。出発前に羽田空港で取材に応じ、「集中して、練習の質を高めたい」と気持ちを引き締めた。

同地にはトレーニングのため、早大1年の冬から何度も訪れてきた。その思い入れの詰まった場所での合宿は「もしかしたら、自分の水泳人生において最後になるかもしれない」と口にする。「年齢や体力を考えると東京五輪が最高のピーク、最高のタイミングだと思う。そこに全力をぶつけられるよう、集大成だと思ってやりたい」と決意をにじませた。

リオデジャネイロオリンピック(五輪)後には「東京が最後」と決めていた時期もあったと明かす。それでも練習を積む中で、「トレーニングがさらに楽しくなってきている。W杯などで海外を転戦したいとも思う」。充実感とともに、さらに泳ぎ続けたいという意欲も感じている。21年に福岡で行われる世界選手権も視野に入れつつ、「それは(東京五輪が)終わってから考えようと思う」。まずは残り1年を切った東京五輪に注力する。

高地合宿は約3週間の予定で、帰国直後の26日から短水路日本選手権(東京辰巳国際水泳場)に出場する。「帰ったら一発目の大会で世界記録を出したい」。7月の世界選手権で2冠を獲得した王者は力強く語った。