紀平「世界選手権の表彰台に」昨季快進撃の再現狙う

会見の記念撮影前、山下(右)から髪の毛を整えられる紀平(撮影・浅見桂子)

フィギュアスケート女子の紀平梨花(17=関大KFSC)が昨季の快進撃の再現を狙う。6日、都内でグランプリ(GP)シリーズとNHK杯(11月22~24日、札幌)の記者会見に出席。

紀平はGPシリーズのスケートカナダ(25~27日、ケロウナ)とNHK杯に出場する。昨年はGPデビューのNHK杯でSP5位から逆転の初優勝。GPファイナル初優勝につなげた。紀平は「あの試合(NHK杯)があったから、自信が持てた。あとの試合にも続いた。去年の自分よりもいいスコアを出したい」。ブレークのきっかけとなった思い出のNHK杯で連覇を狙う構えだ。

5日のジャパンオープンでは15歳トルソワ(ロシア)が4回転ジャンプ3種4本の衝撃プログラムを披露した。紀平は現在、左足首に痛みがあるため4回転サルコーの練習を封印中。それでも「ジャンプの加点がもらえる着氷をすれば、4回転がなくても全然違う点になる」。出来栄え点の上積みとともにノーミスの演技で自己ベストを目指す。夏はスイス、カナダ、米国でも練習を行い、視野も広げた。今季の大目標は「世界選手権の表彰台に上がりたい」。昨季は4位だった最高峰の舞台へ、代名詞のトリプルアクセルとともに突き進む。【益田一弘】