B1北海道が開幕2連勝 新加入の外国人選手が奮起

レバンガ北海道対横浜 第2Q、シュートを放つレバンガ北海道・カミングス(撮影・佐藤翔太)

<B1リーグ:北海道81-75横浜>◇第1節◇7日◇札幌・北海きたえーる

チーム初の開幕戦勝利を飾ったレバンガ北海道が、土壇場での逆転勝利で2連勝を決めた。

中地区の横浜を延長戦の末に81-75で下した。第4クオーター(Q)の終わりを告げるブザーでマーキース・カミングス(30)が同点の2点シュートをねじ込むと、5分間の延長戦では11得点を挙げて突き放した。

平日開催のホームに集まった2694人の大声援が選手たちの背中を押した。延長戦では第4Qでブザービーターを決めたカミングスが1人で9得点。新加入の外国人が奮起すると、5ファウルでマーク・トラソリーニ(29)市岡ショーン(28)を欠く中で途中出場の桜井良太主将(36)が、延長戦だけで4リバウンドを挙げるなどチーム一丸でリードを守りきった。

内海知秀監督(60)は「昨日、開幕戦で勝って、今日のゲームがすごく大事だというのは選手たちも感じてくれていた。オーバータイムはキース(カミングス)もだが、全員がディフェンスを頑張ってくれた。2連勝は非常に大きい」と称えた。

前半までは両チームともにシュート精度が低く、28-30とロースコアの展開だった。それでも強豪チームで何度も優勝を経験した橋本竜馬(31)は勝機を見いだしていた。「苦しい展開で、今日はキースと心中と思っていた。間違いなく相手のディフェンスを見たときにキースのところには分がある。後半のきついところはキースだなと」。新司令塔の冷静な目は大逆転勝利を見据えていた。

第3Q終了時点で8得点のカミングスだったが、6点を追う第4Qに12点、延長戦で9点と爆発した。カミングスは「試合の出だしは昨日の疲労が残り疲れたような感じもあったが、試合を通してチームとして戦えた。ファンの皆様とチームメートには感謝している」と喜んだ。

この日はベンチスタートの市岡が11得点、桜井が5リバウンドと途中出場の選手の奮起も目立った。シーズンは60試合。昨季終盤に22連敗を喫した要因の1つには主力の相次ぐ故障があった。経験豊富な桜井や今季限りでの現役引退を表明している折茂武彦(49)、昨季日本代表に選ばれたが故障で途中離脱し今季にかける市岡らがベンチに控えるのは現チームの強みだ。橋本は言う。「1歩ずつ段階を追うことでチームは成長していく。(チームには)可能性しかない」。

昨季からの主戦に新戦力の融合すれば、まだまだチームとしての力は上がっていくはずだ。

次戦は11日に2季ぶりの3連勝をかけて島根(西地区)と対戦する。