豪快“デビュー”八村塁に「すでにベテラン」高評価

NBAウィザーズにドラフト1巡目の9位で指名された八村塁(21)が7日(日本時間8日)、プレシーズンマッチ初戦となる本拠地ワシントンでのニックス戦に先発し、名刺代わりの豪快なワンハンドダンクを見せつけた。計21分10秒の出場で、3点シュート1本を含む12得点、2アシスト、4リバウンドを記録。23日の開幕戦スタメン出場に向けて鮮烈にアピールした。

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最大の見せ場は後半開始早々に訪れた。9点を追う第3クオーター(Q)1分57秒。パスを受けるとスペースに切れ込み、左手1本でダンクシュートをたたき込んだ。前半劣勢だったウィザーズはこのシュートで追い上げムードを加速させ、一気に同点に追いついた。

ウィザーズ公式サイトのインタビューで八村は「チームのオフェンスの動きに合ってきていると感じている。そういう中で、もっとケミストリー(連係面)を上げていきたい」。第2Q終盤には、チームの大黒柱であるビールからパスをもらってシュート成功。スター選手とも息の合ったプレーを随所に見せた。

守備でもさまざまなポジションで貢献し、「そこが自分の持ち味。磨いていきたい」。控え選手中心のメンバー構成となった第3Q途中で退くまで、攻守で存在感を示した。

ウィザーズは99-104で敗れたが、八村は「チームとしていいものを得られたと思う。次の試合に生かしたい」。しっかりと手応えを感じ取った様子だった。

チームは今後、プレシーズンゲームをもう4試合行い、23日のマーベリックスとのレギュラーシーズン開幕戦に臨む。ブルックス監督は、開幕スタメンに向けて大いにアピールしたルーキーについて、「すでにベテランのように賢くプレーしていた」と高い評価を与えた。