B1新潟開幕4連敗も、SG今村14得点の復調気配

新潟対川崎 新潟のSG今村(右)がレイアップを決める

<Bリーグ:川崎70-67新潟>◇第2節第2日◇14日◇アオーレ長岡

B1新潟アルビレックスBBは開幕から4連敗となった。川崎ブレイブサンダースに67-70で惜敗した。

チーム全体の得点が伸びない中、SG今村佳太(23)が14得点。

前日13日の1戦目に10得点したのに続き、2試合連続で2ケタに乗せた。2試合無得点に終わった前節A東京戦(5、6日)から調子は上向き。新潟は中1日で迎える次節16日、アウェーで三河と対戦する。

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手ごたえはあった。「迷わず狙った。思いきり打てた」。今村が復調の気配を漂わせた。第3Qの終盤、相手の守備を強引に突破しレイアップ。3000人を超えた観衆を湧かせた。第4Q中盤には、自身2本目の3点シュートを決める。第4Q開始時、新潟は47-59と12点のビハインドを背負っていた。そこから3点差まで迫る流れの中で、今村もギアを上げた。

14得点と2試合連続の2ケタをマーク。成功率18・8%とチーム全体で低迷している3点シュートは、ただ1人、2本決めた。「周囲が見えるようになった」。開幕のA東京戦は2試合とも無得点。がむしゃらにリングに向かうところを相手に封じられた。この日は「ビッグマンを見てアタックできた」。周囲を見ながらの攻撃で、アシストは5。開幕当初から得点源の1人として期待されてきた若手が、感覚を取り戻した。

もっとも、チームは開幕から4連敗。「悪い時間帯のときも崩れないようにしなければ」。自身が10分間フル出場した第2Q、22失点で逆転されたことを反省した。「もっと判断を正確に」。何より白星をつかめなかったことを悔やむ。その陰で自身のプレーを初勝利につなげる感触も得た。【斎藤慎一郎】

○…PG五十嵐圭(39)は「接戦になったが、内容は良くない」と初勝利に届かなかった一戦に厳しい目を向けた。「単発で攻撃が終わっている」と、チームの形が見えてこないもどかしさがある。自身は8得点で「僕のスコアも伸びていない」と反省。ただ、アシスト「7」と苦しみながらもゲームメークした。「チームの起点を見つけていかないと」。試行錯誤はまだ続く。