立命大1敗守りいざ関学戦「1年かけて取り組んだ」

第4Q、立命大QB荒木優也(左)は自らボールを持ちゴール前まで突進する(撮影・上山淳一)

<アメリカンフットボール関西学生リーグ:立命大34-10近大>◇26日◇京都・宝が池球技場

立命大が前半に追いつかれるも、実力を見せつけ5勝目を挙げた。前節は関大に9年ぶりの敗北。残り1分から逆転され辛酸をなめたが、1敗を守った。

立命大は7点リードの第2クオーター(Q)、残り31秒にTDを決められ同点に。関大戦の悪夢がよぎった。だが、第3Q、QB荒木優也(4年)が36ヤードTDパスを決めると流れが完全に傾いた。第3Qで2TD、第4Qでも1TDを決め、結果的には大勝となった。

荒木は「関大に負けて、自分たちの中で勝手にどこか変わったと思っていた」と前半の苦戦の理由を分析。「流れを変えたいと、(TDを)無理にでも決めたいと思った」と振り返った。古橋由一郎監督(54)はハーフタイムに「焦っていろんなことをやろうとしていた。落ち着いて自分の仕事を100%やり抜くだけと話した」と流れを変えたきっかけを明かした。

次戦はリーグ最終戦で、最大のライバル関学大と対戦する(11月10日、万博記念競技場)。古橋監督は「関学戦は特別。1年間かけて取り組んできた」とし、勝利のカギは「ディフェンスが強いのでオフェンスが持ちこたえられるかどうかだと思う」と語った。【南谷竜則】