羽生結弦、女子選手「参考にしてます」一問一答

スケートカナダ優勝から一夜明け、関係者と笑顔で話す羽生(撮影・菅敏)

【ケロウナ(カナダ)27日(日本時間28日)】グランプリシリーズ第2戦のスケートカナダを自己ベストの322・59点で優勝した男子の羽生結弦(24=ANA)が、エキシビションが行われる本番会場で一夜明け会見を行った。主な一問一答は以下の通り。

-昨日の夜は

羽生 ドーピングの検査があって、思ったよりもスムーズに終わったので、その後しっかり食事をとってケアしてもらって、今日に備えてきました。

-一夜明けて満足感は

羽生 うれしいなとは思うんですけど、実際まだグランプリの初戦ですし、まだまだ気を引き締めないとなと思っているので、浮かれてはないです。すごい地に足をつけている気持ちでいますし、あとは今回の試合で自分がやってきたことが少し肯定されたような感じがしたので、その肯定感と、後は自分が本当に勝つために、勝ち続けるために何が必要かというのを常にすり合わせながら練習していかないといけないとなという気持ちでいます。

-ネイサン・チェンの世界最高得点とほぼ同じ。

羽生 でも僕ノーミスじゃない。あと3、4点くらいはジャンプだけでも上げられる。伸びしろはあると思います。今回の構成だったとしても。ワールド(世界選手権)の時とは、また採点のルールも違っていると思いますし、単純比較はできないんですけど。久しぶりに210点を超えたというのがやっぱりうれしかったです。まだショートで110点は超えてないですけど、ショートもフリーも110、200、220点は多分もう今のルールでは難しいと思うので、とりあえず110点、215点を目指してやっていきたいという気持ちでいます。

-ロシア、ジュニアの選手の名前を挙げていたが、研究しているのか

羽生 研究してます。女子の選手って偏見とかではなくて、人間的にどうしても男子よりも力が弱かったりとか、筋質的に骨格的に違かったりというのがあるなかで、あれだけスムーズに4回転が跳べる、アクセルが跳べるというのは、やっぱり魔法ではない。ちゃんとしたパターンがあるの。そのパターンを見つけたいなということですごい研究してます。やっぱり自分が線が細いというのもあるし、力を使わないで跳びたいっていう自分の信念みたいなものがあるので、そういう面でもすごい参考にしてます。