テコンドー協会の新理事選定 例にバスケの大刷新

囲み取材を終え、臨時理事会に向かう外部有識者の、左から友添秀則氏、境田正樹氏、井口加奈子氏、山口香氏(撮影・大野祥一)

強化体制などを巡って選手との対立が表面化している全日本テコンドー協会は28日、都内で臨時理事会を開催し、金原昇会長(65)を含む全理事の総辞職を決議した。

新理事選定については、外部有識者による検証委員会が担うことになった。メンバーは元柔道世界女王で、JOC理事も務める山口香氏ら4人でスポーツ団体のガバナンス(統治)に精通し、日本バスケットボール協会の変革にも携わった境田正樹弁護士が委員長。これから約1カ月をかけ理事、選手、関係者らからヒアリングする。

同委員会設立の動きは今月中旬、一連の騒動を受け、金原会長が境田弁護士へ相談する形で始まった。総辞職も助言した同弁護士は「我々は中立、公正な立場で、会長の再任ありきでは(依頼を)受けない」との立場を強調。5年前のバスケット協会の変革時は、25人の理事を総辞職、新理事7人全員が新任と大刷新した。この例を挙げ「同じ手法でやろうと思う」。

この日辞表を提出し、ヒアリングを受けた金原会長は、検証委員会の判断を受け入れる意向を示した。「そうじゃないと意味がない。そのために1人1人がゼロになった。(自身の退任も)当然ありうるでしょう」と話した。

以前から理事総辞職を訴えていた岡本副会長は、金原会長について、検証委員会メンバーが立ち会った理事会では普段より態度が「おとなしかった」と指摘。「また選ばれるという自信があるのだと思う」と私見を述べた。