第4Q失速の八村塁、スタミナ不足ではない理由とは

ウィザーズ八村塁(2019年10月23日撮影=菅敏)

試合終盤の得点が少ないのはスタミナ不足だから、というわけではないようだ。

NBAウィザーズのルーキー八村塁(21)が、開幕から4試合を終えた。ここまで全試合で2桁得点をマークするなど順調な滑り出しを切っている一方で、気になるのは試合終盤の第4クオーター(Q)になると、得点力が一気に低下する傾向があることだ。

文末の※1は、過去4試合で八村が挙げた得点を各クオーターごとに分けたもの。第1Qから第3Qまでは安定して計20得点以上を記録しているものの、第4Qは計8得点に激減している。

26日のスパーズ戦では、第2Qには10得点量産など前半好調だったが、最終Qではシュート機会すらなく無得点。本拠デビューとなった30日のロケッツ戦でも、前半だけで13得点を挙げ、第3Qでも8得点重ねながら、最終Qで放ったシュートは1本のみだった。

それは八村のスタミナ不足というより、チームの作戦などに因る部分が大きい。ロケッツ戦後に八村は、「僕はルーキー。ブラッド(ビール)とかは1年間に30億円とか40億円をもらっている。そういう人がボールを持たないで誰が持つんだという話。プロの世界だし、理解している」と話した。

ビールの今季4試合の得点を各Qごとに集計すると、第3Qまでは八村とそれほど変わらないが、第4Qで大差が付いた。(=※2)。第4Q残り5分で5点差以内の状況はクラッチタイムと呼ばれる。勝負所となる終盤の局面で、各チームはエースにボールを託すことで勝機を見いだそうとする。ロケッツ戦でも相手は終盤にハーデンとウエストブルックのWエースが存在感を発揮。八村はそれを止めきれなかった。

逆にいえば、チーム今季唯一の白星となっているサンダー戦の最終Q残り4分9秒で、八村が挙げた勝ち越し点は価値が大きい。「大学時から、(試合の)最後に活躍できる選手になるようにと言われていた」と振り返った八村。経験と信頼を積み重ねることで、ここ一番でシュート連発するクラッチシューターの称号が近づく。

※1八村の開幕からの得点 1Q 20得点 2Q 23得点 3Q 21得点 4Q 8得点

※2ビールの開幕からの得点 1Q 18得点 2Q 32得点 3Q 22得点 4Q 35得点