京産大・大西監督、大学選手権で「天理ともう1回」

試合後に天理大のフランカー岡山主将を呼び止め握手する京産大の大西監督(撮影・松本航)

<関西大学ラグビー:天理大50-12京産大>◇最終節◇30日◇たけびしスタジアム京都

4度の関西制覇を誇る京産大が12-50で天理大に敗れ、今季限りで勇退を表明している大西健監督(69)のリーグ最終戦白星を逃した。

全勝で4連覇に花を添えた天理大の小松節夫監督からは尊敬の念を示され、73年から京産大を率いる名将は涙。関西4位(4勝3敗)で臨む全国大学選手権へ、闘志を奮い立たせた。同大、関学大を含めた上位4校が同選手権へ進出。摂南大、大体大は2部との入れ替え戦(12月8日、京都・宝が池球技場)に臨む。

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薄暗い通路のベンチに腰掛け、涙を拭き終えた大西監督がつぶやいた。「このまま終わり? そうはさせんぞ」。前半は7-17。自慢のスクラムを押したが、後半5分のトライをきっかけに計8トライを許した。「完膚なきまでにやられた。天理は強かった」。まずは潔く、王者をたたえた。

73年の監督就任以降は名門の同大を追い、厳しさと愛情で無名選手たちを育て上げた。この日、天理大の小松監督は優勝インタビューで「今年、大西先生は最後の年。低迷している時に、すごく助けてもらった」。天理大は大西監督の母校であり、90年代に3部降格を味わった。ライバルからの言葉に涙を流し「何とか踏ん張って、はいつくばってでも、天理ともう1回当たりたい」と言い切った。

再戦の可能性は、全国大学選手権の準決勝に限られる。天理大戦の後半は防御時に素早く前に出る約束事が守られず、受け身になったタックルで止めきれなかった。成長なくして、4強は夢物語だ。選手権初戦の日大戦(15日、埼玉・熊谷)へ、ロックの伊藤主将は「負けたら終わり。『ONE TEAM』にならないとダメ」と厳しい表情を貫いた。残り2週、一喜一憂する暇はない。【松本航】