森ひかる、少年みたいに天真らんまん/こんな人

女子個人で優勝した森はチームメイトを見つけて駆け出す(撮影・河野匠)

<トランポリン:世界選手権>◇1日◇東京・有明体操競技場◇女子個人決勝

女子個人決勝で日本のエース森ひかる(20=金沢学院大ク)が55・860点で個人では日本人初の優勝を果たし、東京オリンピック(五輪)代表を内定させた。

天真らんまん。森の性格を聞くと周囲はそう口をそろえる。母美香さんは「少年みたいです。いまでも突然『わっ』とか言って驚かせてきたり」。4歳上の兄が双子で、いつも対抗心メラメラ。自宅前で走ったり、1輪車に乗ったり。とにかく活発で元気いっぱい。屋上トランポリンも疲れて夜にぐっすり寝てほしい願いがあったとも。

今大会でも寝坊をしたり、取材エリアが分からずに突然プレスルームに姿をみせ「ここってどこですか」と恥ずかしそうに笑っていた。「表彰台にあと5分ぐらい乗っていたかったです」「五輪でしっかり自分の演技をしてメダル取って帰ります。イエーイ! 取りましたー。イエーイ! ありがとうございます」。インタビューでも明るさいっぱい、飾らない姿が魅力の20歳。これからもキラキラと輝き、周囲を明るくしていきそうだ。