決勝で植草歩の5連覇阻止、斉藤綾夏が涙の初優勝

植草歩対沢江優月 上段突きを放つ植草(右)(撮影・大野祥一)

<空手:全日本選手権>◇最終日◇8日◇男女個人組手、形◇群馬・高崎アリーナ

女子組手で5連覇を目指した植草歩(27=JAL)が決勝で4-6で敗れた。序盤にリードを奪ったが、試合中盤に逆転の上段後ろ回し蹴りを決められ、その後の反撃も及ばなかった。

斉藤綾夏(AGP)が初優勝。「ずっと追っていた歩先輩を、この舞台で超えることができて良かった。(逆転の蹴り技は)狙っていなかった。体が勝手に動いた」と涙ながらに喜んだ。

男子組手は五明宏人(ALSOK)が初制覇。決勝で本田哲也(松山市役所)に9-1で快勝し、「2連覇、3連覇できるようにしたい」と語った。