関学大・鳥内監督が“先制口撃” ライスボウル会見

会見を行った関学大・鳥内監督(撮影・南谷竜則)

アメリカンフットボールのライスボウル(1月3日、東京ドーム)に2年連続で出場する関学大の鳥内秀晃監督(61)が27日、同校で会見し、2大会連続で同じ対戦相手となる富士通に“先制口撃”した。

通常、プレーはQBの声で開始となる。だが、前回大会は相手DLが、関学大QBの声をマネし、フォルススタート(プレー開始前に攻撃側が動く反則)をとられたと、監督自ら審判に訴えたという。

「去年、うちのオフェンスラインがようフォルススタートをしたんですけど、ハーフタイムに(審判に)言いに行ったら『聞こえません!』と逆ギレされた」と状況を説明した。後半から無くなったというが、報道陣には「書いといて。新聞に書いといたらやれへんから」と相手のトリックプレー封じを申し出た。

さらに、相手の応援の音が大きく、QBの声が届かなかったため、その対策に「(練習で)サイレン流してます。ウィーン、ウィーンと鳴らしてるから、やじ馬が見に来る。火事やと思て」と笑わせた。

今季で勇退する指揮官にとっては最後のライスボウルとなる。「負けに行くわけちゃうから。勝ちに行くつもりでやってますから」と体格で勝る社会人チーム相手に1歩も引かない。01年度に優勝して以来の2度目の日本一、そして、最後の花道を飾る。【南谷竜則】