代表山中も激励!東海大大阪仰星がOBと練習試合

山中亮平(2019年10月21日撮影)

第99回全国高校ラグビー(大阪・花園ラグビー場)の2回戦が30日に行われる。2大会ぶりの優勝を目指す東海大大阪仰星(大阪第3)が29日、関商工(岐阜)との初戦を前に、大阪・枚方市内の同校でOBとの練習試合を行った。

過去に5度日本一に輝いた名門の偉大な先輩たちが、母校をバックアップした。2週間前、OBで日本代表のFB山中亮平(31=神戸製鋼)が同ラグビー部を訪れた。「全国大会応援してます。頑張ってください」という激励と、「ワールドカップでは、試合に行くのが怖かった。負けられない戦いで不安があった」という経験談を話したという。高校日本代表候補で同じFBの谷口宜顕(3年)は「チームに緊張をほぐす言葉をかけて、モチベーションを保てるようにしたい」と先輩の実体験を糧にした。

練習試合では日本代表のFB野口竜司(24=パナソニック)が参加した。自身は13年度大会で優勝を経験。「そのときは、1日1日が楽しかった。いい意味で余裕を持てるので、のびのびプレーしてほしい」とエールを送った。

現在のチームの状態について湯浅大智監督(38)は「非常に良くなっている。初戦はしっかり体を当てて、小手先にならないようにしたい」と語った。

谷口は自身の目標について「個人技で抜いてやるというよりも、タックルで捕まった選手のサポートで、ボールをもらえるようなプレーをしたい」と控えめに答えたが、「山中選手もスタンドオフをやっていて、僕もやっていた。いろんなポジションでやって幅が広い。ゲームメークの経験を生かして日本一を目指したい」と6度目の優勝に向け気持ちを込めた。【南谷竜則】