明大「死闘」制し連覇に王手、早明決勝23大会ぶり

明大対東海大 試合終了後、決勝進出を決め、喜び合う明大の選手たち(撮影・狩俣裕三)

<全国大学ラグビー選手権:明大29-10東海大>◇準決勝◇2日◇東京・秩父宮ラグビー場

関東対抗戦1位の明大は、関東リーグ戦1位の東海大に29-10で快勝し、連覇に王手をかけた。早大と明大の決勝対決は96年度以来23大会ぶり。旧国立に多くのドラマを残した早明が、新たな歴史の扉を開く。

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2連覇を狙う明大が勝利への執念を見せた。勝負のポイントは、24-10で迎えた後半22分。自陣22メートル付近でロック片倉が危険なプレーで10分間の一時退場となった。数的不利となり、東海大FWの怒濤(どとう)の連続攻撃を受けた。スクラムの人数も7対8で真っ向勝負。「絶対に止める」と粘り強い守備でピンチをしのぐと、ロック箸本が追加トライで勝負を決めた。田中監督は「死闘だった。互いの意地のぶつかり合いで、勝ち切れたことは素直にうれしい」と胸をなで下ろした。

準々決勝の関学大戦では、強みのスクラムで反則を連発するなど8点差で辛勝。相手からハングリー精神を学んだ。そこから11日の準備期間では「タフチョイス」をテーマに掲げ、「我慢の先に成長がある」としてこの日に臨んだ。初詣は、チーム全員でグラウンド近くの八幡社へ訪れ、初心に戻って「1戦必勝」を誓った。

決勝は23大会ぶりの早明戦だ。フッカー武井主将は言う。「目標はまだ成し遂げていない。相手ではなく、1センチでも前に出ることを意識して、最後は笑って終えたい」。紫紺の戦士たちが11日の大舞台で真価を証明する。【峯岸佑樹】

◆大学選手権の早明対決 1964年に始まった大会で、決勝対決11回を含めて13回ある。通算成績は早大の5勝8敗、決勝は4勝7敗。大学選手権の準決勝と決勝が国立競技場で行われたのは73年度から13年度で、国立での決勝に限れば早大の3勝6敗になる。直近の決勝対決となった96年度は、北島監督死去から8カ月後の明大が優勝。田中監督がSHとしてチームを引っ張った。90年度の決勝には相良監督がフランカーとして出場していた。