高梨沙羅、4位も手応え「うまく滑れている」

競技終了後、囲み取材を受ける高梨(撮影・佐藤翔太)

<ノルディックスキー:ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子>◇個人第4戦◇11日◇札幌市大倉山(ヒルサイズ=HS137メートル)

高梨沙羅(23=クラレ)が今季2度目の表彰台を逃した。1回目126メートルで3位と好位置につけた。2回目に132・5メートルを飛ぶも、合計262・3点で4位と順位を1つ下げた。結果は14戦ぶりW杯優勝に届かなかったが、「ジャンプ的にはまとまりのあるジャンプが飛べた」と、悔しさは見せなかった。

表情が明るいのも理由がある。前日の会見から繰り返す言葉は「模索中」。年末年始は名寄で調整し、アプローチのスタートの仕方などで試行錯誤している。小さな台での練習だったため、ラージヒルへの対応には不安もあった。この日は「トップ争いに食い込むためにも、もっとレベルの高いジャンプにしないといけないと痛感した」と振り返ったが、「うまく滑れている」と手応えもつかんだ。

目の前で2回ともに130メートル越えをそろえた18歳のマリタ・クラマー(オーストリア)がW杯初優勝。新たなライバルの台頭にも歴代最多の通算56勝の女王に焦りはない。「女子ジャンプ界のレベルが上がるのは自分のなかでは望んでいたこと」と言う。むしろ「そのなかで戦えることは幸せだと思っている」と喜びを感じ、向上心をかき立てられている。その現状を楽しんでいる。

まだ手探り状態のジャンプに安定感が出さえすれば、結果は必ずついてくると信じている。その自信がある。「もう少しインパクトのある踏み切りができればいい。もう少し本数を飛んで自分のものにしていきたい」。女王再君臨が近づいている。【保坂果那】