テコンドーの東京オリンピック(五輪)日本代表を決定する最終選考会が9日に岐阜・羽島市内の桑原学園で行われる。
68キロ級で代表を狙う全日本選手権7連覇達成の浜田康弘(27=ベンチャーバンク)は、東京五輪では“本職”の男子74キロ級が実施されないため、階級を変えての挑戦。運命の決戦を前に、五輪本大会への思い、そして、メダル獲得を誓った。
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浜田がテコンドーを始めたのは小学校入学前。4~5歳の頃で、両親の方針だった。「家の近くに道場があった」。高校は地元の進学校、佐賀西へ進み、陸上部で長距離を走った。テコンドーとは離れたが、再び始めたきっかけは、元日本代表の古賀剛氏が地元で道場を開いたことだった。
「古賀先生に会って、高2で本格的に競技としてやることになった」。埼玉大時代は名門の大東文化大まで出稽古に。競技に全てをささげたという。その魅力は「寸止めではなく思いっきり当たるので、けっこう激しい。ダウンしたり、血が出たり、歯が折れたり」と喜々として語る。
全日本7連覇も達成しているが、16年リオ五輪は代表選考レースで敗れ、出場を逃した。「初めてのオリンピック挑戦で、滝に打たれたり、(頭を)五厘にしたりして、気合入れ過ぎた」。反省を生かし、自然体を強く意識している。
浜田には同じくテコンドー選手の12年ロンドン、16年リオ五輪代表の妹真由(26)と弟一誓(24)がいる。優勝が出場条件の最終選考会には、真由とともに挑む。「選考会で優勝して、オリンピックでメダルを」。兄妹五輪、そして、表彰台を目指す。【南谷竜則】
◆選考 東京五輪のテコンドー競技において日本代表が出場するのは、開催国枠の男女各2階級(男子58キロ、68キロ 女子49キロ、57キロ)。代表は各階級1人ずつ。2月9日の最終選考会優勝者が選出される。
◆浜田康弘(はまだ・やすひろ)1992年(平4)8月30日、佐賀生まれ。高校時代に全日本ジュニアを制し、埼玉大在学時に全日本で初優勝し、19年大会までに7連覇を達成した。16年リオ五輪代表の妹真由と弟一誓もテコンドーをしている。得意技はネリョチャギ(かかと落とし)。身長186センチ、体重74キロ。