坂本花織SP4位「こけてたまるか」意地で転倒阻止

女子SPで華麗に演技する坂本(撮影・浅見桂子)

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇6日◇韓国・ソウル◇女子ショートプログラム(SP)

2年ぶりの優勝を狙う坂本花織(19=シスメックス)が4位につけた。抽選で最終滑走となって「泣くぅ」と嫌がり「足ガクガク」とも緊張していたが、前半は3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプと2回転半に成功。それでも「(最終は)もういいです」と笑い飛ばした。

最後の3回転ループが乱れた。「跳ぶ直前に『タメがなくて軸も斜めだ』と思ったけど、こけてたまるか! と。練習なら諦めて転んでいたと思う」というジャンプを意地で踏みとどまると73・07点となった。

最低限の結果を呼び込んだのは、持ち前のパワフルな表現力だった。演技構成点は全21人の中でトップの35・44点を稼ぎだし、5位の樋口を上回った。

昨年12月の全日本選手権で6位に沈んだ後、インカレ(2位)や国体(1位)に出場。「すごく楽しくて滑る喜びが戻ってきた。すごく前向き」と気分よく4大陸へ。8日のフリーでの逆転に向けて4回転トーループを投入するか質問されると「跳びたい気持ちは100%。ただ、本当に挑戦するかどうかは…練習しだい。(中野)先生と相談しながら」と地に足つけた姿勢を強調していた。