「最低限」大野将平、新井、田代Vで五輪代表決定的

GSデュッセルドルフ大会を振り返る大野将平(撮影・峯岸佑樹)

<柔道・グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会>◇22日◇第2日◇ドイツ・デュッセルドルフ◇男女計4階級

16年リオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダルの大野将平(28=旭化成)が優勝し、2大会連続の五輪代表入りが濃厚となった。

初戦の2回戦から準決勝まで5試合連続一本勝ち。決勝は18年アジア大会決勝で11分超の激戦の末、勝利した18年世界王者の安昌林(韓国)と対戦し、優勢勝ちを収めた。大野は「雨とは言わないけど、曇りみたいな感じ。満足した試合はなかったが、どんなに苦しい状況でも勝つという立場でありながら、最低限のパフォーマンスは出来た」と振り返った。

女子63キロ級でリオ五輪代表の田代未来(コマツ)と女子70キロ級で17、18年世界女王の新井千鶴(三井住友海上)も優勝し、五輪代表入りが決定的となった。男子81キロ級でリオ五輪銅メダルの永瀬貴規(旭化成)は、初戦の2回戦でジョージアの選手に敗れた。

今大会は男女9階級で代表1番手が出場。結果を受け、27日に都内で行われる全日本柔道連盟の強化委員会で、複数の五輪代表が決まる見込み。