新井千鶴V「悔しさがあるから」初の五輪代表決定的

決勝でベルギーの選手と対戦する新井千鶴(撮影・峯岸佑樹)

<柔道:グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会>◇第2日◇22日◇ドイツ・デュッセルドルフ◇女子70キロ決勝 

【デュッセルドルフ=峯岸佑樹】女子63キロ級でリオデジャネイロオリンピック(五輪)代表の田代未来(コマツ)と、同70キロ級で17、18年世界女王の新井千鶴(三井住友海上)も優勝し、代表入りがほぼ確実となった。

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女子70キロ級で17、18年世界女王の新井千鶴(三井住友海上)は「シンプル」をテーマに臨んだ。3連覇を狙った昨夏の世界選手権は3回戦負け。11月のGS大阪と12月のマスターズは3位が続き「(代表選考を考えすぎず)シンプルに金メダルを取る。それだけを考えた」と9カ月ぶりの大会制覇を喜んだ。

リオ五輪は代表を逃し、「その時の悔しさがあるから現役を続けている。2度と同じ思いをしたくない」と初の夢舞台を見据えた。