スポーツクライミング大会で作業車“1台2役”活躍

高所作業車を使って、ホールドの穴に入った雨水を拭くスタッフ(撮影・峯岸佑樹)

<スポーツクライミング・リードジャパンカップ>◇11日◇最終日◇岩手県営スポーツクライミング競技場◇男女決勝

新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客で実施された今大会は、選手だけでなく2台の高所作業車が活躍した。

主催の日本山岳・スポーツクライミング協会は、試合の模様をインターネットでライブ配信するため、高所作業車2台を壁脇に設置。炎天下だったこの日は、作業車の足場に映像カメラマンと撮影カメラマンが乗り込み、高さ15メートルの壁によじ登る選手たちを汗だくで撮影した。

豪雨だった9日の女子予選では、壁のホールド(突起物)の穴に入った雨や、ぬれた壁などを拭くために作業車が30分に1回出動し、クリーニング作業を行った。作業車1台で、撮影とクリーニングの“1台2役”を務めた。

大会関係者は「コロナ対策もあってスタッフ数も少なかったですが、大きな事故もなく、無事日程通りに大会を終えられて良かったです。大会を支えて頂いた多くの方々に感謝しています」と話した。