日比野菜緒6年ぶりの全日本で初戦突破「1戦1戦」

三菱全日本テニス選手権95th 2020は新型コロナウイルス感染対策のため1、2回戦は審判、ボールボーイなしの完全セルフジャッジで行われた。女子シングルス1回戦に勝利した日比野は小関(右)とラケットを合わせ健闘を称える(撮影・小沢裕)

<テニス・全日本選手権>◇28日◇東京・有明テニスの森公園室内コート◇男女シングルス1回戦

今大会ただ1人のトップ100プレーヤーで、世界71位の日比野菜緒(25)が、安定したプレーで初戦を突破した。

全日本出場は、世界ツアー優先などがあり、14年以来6年ぶりの出場だが「国内最高峰の大会。チャンスがあれば出たいと思っていた」。しかし、過去3度の出場は、すべて2回戦負け。だからか、「第1シードとは思わず、1戦1戦をしっかり戦いたい」と話した。

また、今大会に出場している中では、今年の全米、全仏を経験した数少ない選手だ。全米の徹底的な感染対策、全仏の観客を入れながらの同対策を経験した上で、今大会は「まだ手探り状態という感じだが、今の大会ができる範囲で頑張っていると思う」と、ある一定の評価を与えていた。