早大・丸尾「我慢強く」後半突き放し全勝対決制す

<ラグビー関東大学対抗戦:早大45-29帝京大>◇1日◇東京・秩父宮ラグビー場

ここまで3戦全勝同士の対決は、昨季大学王者の早大が勝利を収めた。

前半は、まず12点をリード。そこから帝京大に12-19と逆転を許したが、ロック下川甲嗣(4年=修猷館)のトライで追いつき、19-19で折り返した。

後半に入るとCTB長田智希(3年=東海大仰星)WTB槙瑛人(2年=国学院久我山)の連続トライでリードを広げる。33-24の25分には、対抗戦初出場を初スタメンで飾った4年生のフランカー坪郷智輝(川越東)がモールから初トライまでマークし、突き放した。

最後まで接点の攻防で体を張った早大が45-29で勝利。帝京大戦2年連続の白星を手にした。

試合後、オンライン取材に応じたNO8丸尾崇真主将(4年=早稲田実)は「この試合のテーマとして接点と我慢強く、があった。それを早稲田全員がやり続けたことが、この結果につながった。相手の接点は強かったけど、こちらから仕掛けるマインドを持ち続けたので戦うことができた」と胸を張った。

例年は早慶戦あたりで東京・上井草のグラウンド入り口に掲示する「緊張」の2文字を、今季は帝京大戦の前に解禁。自分たちが開幕戦で47-21と手を焼いた青山学院大を相手に、帝京大は前節、122-0で圧勝していた。

2季連続の日本一へ、2年ぶりの対抗戦優勝へ「まず1つの勝負どころ、ということで(解禁を)このタイミングにさせてもらいました。いい緊張感の中、グラウンドで練習できたと思う」と効果を実感したキャプテンは、先制トライにつながるスクラムからの持ち出しと堅い守備で貢献。今季最初の注目カードで難敵を退ける原動力となった。【木下淳】