天理大完封勝利、中心選手欠くも「層厚い」松岡主将

前半、ドリブルからトライを奪う天理大FB江本(撮影・南谷竜則)

<関西大学ラグビー:天理大50-0近大>◇A組(昨季偶数順位)第2節◇15日◇神戸ユニバー

5季連続で関西制覇を目指す天理大が50ー0で近大を破り、2戦連続で完封勝ちした。

貫禄のゲーム運びだった。7-0の前半20分、自陣ラックからボールをつかんだSH藤原忍(4年)が、敵陣最深部に大きくボールを蹴り込むと、走り込んできたFB江本洸志(3年)が足に引っかけインゴールに飛び込んだ。後半終了間際、自陣5メートル付近まで攻め込まれるなど、危うく失点しそうな場面もあったが、64-0で勝ったリーグ初戦の摂南大戦に続き、しのぎきった。

将来の日本代表入りも期待されるCTBシオサイア・フィフィタ(4年)はケガでベンチ外。中心選手がいなくてもフランカー松岡大和主将(4年)は「選手層が厚いので(プレーは)変わらない。日本一になるためにレベルアップしたい」とリーグ最終節関学大戦(22日、神戸ユニバー)を見据えた。小松節夫監督は「後半はモールでボールを取れなかったり改善できなかった。失点がなかったので評価はできる」と語った。