<全国大学ラグビー選手権:早大29-14慶大>◇準々決勝◇19日◇東京・秩父宮ラグビー場
早大のスーパールーキーCTB伊藤大祐(1年=桐蔭学園)が、公式戦初先発で大学初トライを決めた。
10-0の前半20分、敵陣でフランカー相良昌彦(2年=早実)が相手ファンブルを誘う。右手1本でボールを落とし、こぼれ球を拾ったのが伊藤だった。一瞬の加速で守備2人の間をかいくぐり、インゴールど真ん中に飛び込んだ。立ち上がり、先輩たちが駆け寄ると表情を崩し、若々しい笑顔を見せた。
昨年度の全国高校ラグビー選手権(花園)で、主将として桐蔭学園を初の単独優勝に導いた。大学入学後は新型コロナウイルス感染拡大に見舞われ、9月には練習試合の流通経大戦で右太もも裏を痛めた。完治まで約2カ月。遅れていたデビューは、この日と同じ関東大学対抗戦の早慶戦(11月23日)だった。トライこそならなかったものの、途中出場から長い距離を走ってゴール前に迫った。いいイメージを持ちながら、この日、初トライを奪った。
続く12月6日の明大戦(14-34)では後半10分から途中出場も、3回のボールタッチしかなく1回がノックオン。「チャンスで目を切ってしまって。通用しないということはなかったんですけど、自分の準備がまだまだ足りなかった」と反省していた。「具体的に試合で何をするとか決めず、ふわっとプレーしてしまっていたので」とも話していた後に「次の試合へ、腹をくくりたい」。覚悟を決めていた通り、初スタメンですぐ借りを返して大器の片りんを示した。【木下淳】