<全国大学ラグビー選手権:早大29-14慶大>◇準々決勝◇19日◇東京・秩父宮ラグビー場
早大のスーパールーキーCTB伊藤大祐(1年=桐蔭学園)が、公式戦初先発で大学初トライを決めた。10点リードで迎えた前半20分、敵陣でフランカー相良昌彦(2年=早実)が相手ファンブルを誘う。右手1本でボールを落とし、こぼれ球を拾ったのが伊藤だった。一瞬の加速で守備2人の間をかいくぐり、インゴール真ん中に飛び込んだ。
試合後、相良南海夫監督(51)は「試合前に『緊張してます』と話していたけど、伸び伸びとしたボールキャリーに、初出場でトライを取り切るという非凡なところを見せてくれた。期待以上の、いや、期待通りの活躍を見せてくれた」と高く評価した。
負傷状況など「いろいろあっての巡り合わせ」といい「当初はスタートのプランではなかったが、対慶応など特別な意図ではなく、チーム状況による判断で先発となった」と明かした。その中で結果を出した大型新人に「それなりに機能した、というか、しっかりと仕事してくれた。準々決勝という舞台で80分近くゲームを経験したこともチームとしては大きい」と歓迎した。
準決勝の帝京大戦(来年1月2日)へ、次も起用するか問われると「初先発で良いプレーをしてくれたことは間違いない。もちろん考えていきたい」と成果を反映する意向を口にした。新型コロナウイルス禍に見舞われた今季、同じ1年生のフランカー村田陣悟(京都成章)も先発の座をつかみ、この日も攻守に体を張りつつキックブロックも決めるなど活躍した。1戦1戦の成長を掲げる王者早稲田が、相良監督の積極起用と応える新人により、また厚みを増した。【木下淳】