<全国大学ラグビー選手権:早大29-14慶大>◇準々決勝◇19日◇東京・秩父宮ラグビー場
2連覇を狙う早大が、伝統の一戦で慶大を下してベスト4に駒を進めた。関東大学対抗戦でも22-11で勝っており、返り討ちに。大学選手権における早慶戦の成績も6連勝とした。
前半5分、早大のNO8丸尾崇真主将(4年=早実)が先制トライ。マイボールスクラムから「8単」で持ち出し、守備選手を突き飛ばして決めた。その後もWTB槙瑛人(2年=国学院久我山)の2トライ、大型ルーキーCTB伊藤大祐(1年=桐蔭学園)の公式戦初先発初トライなどで宿敵を振り切った。
試合後、相良南海夫監督(51)は「後半、波に乗りたいところでペナルティーがあって苦しい内容にはなったが、粘り強く勝てた」と選手を評価。丸尾主将も「最初から仕掛け続けようと話し合っていたことが、出せたことが前半の内容だった。後半はミスや規律の乱れというエラーがあったので修正していきたい」と収穫と課題を語った。
12月6日の明大戦(14-34)ではラインアウトの失敗が相次ぎ、差を広げられた。この日はラインアウトに自信を持つ慶大。勝敗を分けるポイントの1つとして注目されたが、早大が上回った。慶大の栗原徹監督や相部開哉主将(4年=慶応)が「圧力を感じた」と感服したように圧倒し、丸尾は「4年生をはじめとするBチームの選手が研究してくれた。そのおかげで、いいディフェンスができた」と仲間に感謝した。11月23日の対戦では22-11で勝っていた相手を、再び退けた。
2トライの槙も「試合内容としては強気でいけた。慶大の主力CTB三木亮弥(4年=京都成章)が前半に負傷退場したことも大きく「内の圧力もあり、外に回ってくる機会、チャンスも多くなった。分析の結果でもある」と大外を制圧して勝利に貢献した。
準決勝(来年1月2日)の相手は帝京大に決定。11月1日は45-29で勝っているが、相良監督は「トーナメントなので、いろいろ対策をまた考えていく。1日1日、伸ばしていきたい」と泰然自若。選手も同様、丸尾が「(2連覇という)先を見ず、まずは帝京戦に向けて、そこで勝つために積み重ねて戦っていきたい」と言えば、槙も「1度は戦っている相手だけど、過去の結果は気にせず戦っていく」と気を引き締めていた。【木下淳】
▽前半5分に先制トライの早大NO8丸尾崇真主将(4年=早実) 先手先手、最初から仕掛け続けようと狙った通りの前半(24-7)になった。4年生をはじめとするBチームの選手が慶大ラインアウトを研究してくれたおかげ。一方で後半はエラーが続いたので準決勝に向けて修正したい。