市前橋快勝、コロナ禍も「自主性すごくついた」監督

市前橋対足羽 第1Q、シュートを放つ足羽・漆原(中央)(C)JBA

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:市前橋93-68足羽>◇女子1回戦◇23日◇東京体育館

2年ぶり出場の市前橋(群馬)が、足羽(福井)に快勝した。県予選全4試合で100点以上をマークした攻撃力は全国大会でも健在だった。第3クオーターは16-21と流れが変わりかけたが、第4クオーターでスタミナと粘り強さを発揮して再び突き放した。

今年はコロナ禍の影響で4月以降、約3カ月間、いっさい部活動ができなかった。ところが「休校明けに会ったらみんな顔が真っ黒だった。サッカー部の部員より黒かった。ずいぶん走り込みをやったみたいでした」と平田剛久監督は振り返る。総体と国体が中止になったことで3年生は落ち込んでいたようだったが、コートではそんなそぶりはいっさい見せなかったという。「今年は練習ができていないわりに、監督が考えていることをやろうとか、他の選手と協力してやろうという意識が例年よりも強いように感じる。自主性がものすごくついた」と平田監督。

2回戦の相手は190センチと188センチの2人のナイジェリア人留学生を擁する高知中央(高知)。「留学生の中でも一番いい選手じゃないかという声も聞いている。そういう選手に個々で戦うのではなく、1人で守りきれないところは2、3人で。チームで戦う。自分たちの持ち味でもある徹底して走り切るバスケットをやりたい」(平田監督)それを実践できれば、目標のベスト8が見えてくる。