札幌山の手9年ぶり4強 舘山がチーム最多46得点

札幌山の手対大阪桐蔭 第1Q、シュートを放つ札幌山の手・舘山(C)JBA

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:札幌山の手100-84大阪桐蔭>◇女子準々決勝◇26日◇東京体育館

女子で札幌山の手(北海道)が10、11年の2連覇以来9年ぶりに4強に進出した。昨年総体で敗れた17年女王の大阪桐蔭に100-84で雪辱した。

第1クオーター(Q)から1年生主将で司令塔の森岡ほのかを中心に攻守に素早いバスケで相手を翻弄(ほんろう)。試合開始から連続13得点を奪い流れをつかんだ。9点先行した第2Qにも舘山萌菜(3年)、森岡ほを中心に攻め込み、リードを広げた。

第3Qは序盤で一時逆転を許すも優勢を保ち、第4Qも攻撃の手を緩めず圧倒。初戦(2回戦)で白鵬女(神奈川)を122-75、3回戦は中津北(大分)を112-69で撃破したのに続いて準々決勝も100点ゲームで4強に進出した。この日チーム最多48得点の舘山は「最初から自分たちのペースでバスケットボールができた。1試合目、2試合目はまだ相手から逃げている部分が多かったけど、今日は積極的にゴールに向かっていけた」と話した。

3年生は悔しさを味わってきた世代だ。18年は北海道予選決勝で札幌東商に3点差で敗れ、連覇を28で止め全国を逃した。舘山は「1年生のとき自分が出ていた試合(道予選決勝)で負けてしまったので、当時の3年生に申し訳ない気持ちとうまくなりたいという思いが強くなった」。雪辱を期した昨年も1回戦で敗退。今年は総体がなくなり、目標の1つが消えたが、最後の大舞台に向けて練習を重ねてきた。

2連覇した11年以来の4強進出。舘山は「コーチや親が応援してくれている。自分たちが上がるんだと強い気持ちでやってきた」。覇権奪還へ、27日の準決勝は東京成徳大高と対戦する。